売っているのは商品だけじゃなく経験もなんだとわかるぶっ飛んだステキな企画に感動

2011年のクリオ賞のInnovative Media部門で、Goldを獲得した企画がありまして。

昔からの友達同士でみんなで飲んでて、ずっとこんな感じがいいなぁと思っていたのに、彼女ができたらなかなか飲み会にも参加できなくなって、やっかみも含めて「付き合い悪くなったよなー」なんて言われちゃうよね、というのがこの企画の背景。

それを「革命的な」アイディアで解決しちゃうよ!と言ってから出てくるこの解決方法、一瞬ワケがわからなかったけど、なるほどと思ったのでご紹介。

何が「革命的」なの?

映像を観ておかりいただけるように、ビールのメーカーの企画なのに、ありがちな乾杯シーンやシュワシュワしたシズルカットが全く強調されていない。

そこから推測できるのは「自分たちはビールという商品だけじゃなく、むしろそのビールを飲んでもらう場面や、飲んでるときの経験を売っている」という思想であり、メッセージ。

これが美味しい!とか、使いやすい!とか、役に立つ!とかを広告で伝えても響かなくなってきた昨今だからこそ、こういう企画が刺さるんだと思う。「経験を売る仕事」って考え方がいいな。

その企業がどんな経験を売っているのか?というのを意識してみると、また違った気づきがあるだろうなと思わせてくれたこの企画、賞を取るのも納得。ステキだ。

広告のこと