カンヌグランプリも納得だ!人を動かすアイディアの力 − フォルクスワーゲン「THE FUN THEORY」

もう結構前の企画だけど、どんなものつくりたいの?と聞かれたら真っ先に挙げる大好きな企画をご紹介。

 

カンヌ国際広告祭2010年サイバー部門グランプリ、フォルクスワーゲン「THE FUN THEORY」

人を動かすには命令や指示やルールなど、色んな形があるけど、この企画は本当にアイディアの力で人を動かしている。仕組みはともかく、企画の内容は非常にシンプル。「階段をピアノにしちゃいましょう」って一言で説明できちゃう。なのにその一言でそれが使われているシーンが一発で想像できる、「いいね!それならみんな階段使うよね!」って。

良い企画ってこういうことなんだろうなぁ。初めてこの映像を見たとき、この仕事はこんなこともやっていいんだ!と頭をぶん殴られたような衝撃を受けたのを覚えている。

 

最新版の映像もあったのでご紹介。子どもたちにシートベルトを締めさせるためのアイディア。

やっぱりこのコンセプトが好きだなぁ。これも単純に「シートベルトを締めている間だけテレビを見られるようにしましょう」って一言で説明して、「いいね!それなら子供たちちゃんとシートベルト締めるよね!」で決定したんだろうなぁ。(いや実際そんな単純じゃないだろうけどね)

自分は今はWEBの領域にいて、指先をほんの数ミリ動かしていいね!をクリックしてもらうことすらどんなに難しいことかがわかっているから、こういう「人を動かすアイディア」にはとても刺激を受ける。そういうのを発信するのもこのブログをやっている目的の一つだから、引き続き追い続けていこうと思う。

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