Twitterでスパム的にRTされたツイートを見てもったいないなぁと思ったこと
Twitterを眺めていて友人が明らかにしなそうなRT(リツイート)が流れてくることが、一時期減ったけどまた増えてきて、なんだか色んな意味で残念だなぁと思ったので書いてみる。
まず、こうした勝手にRTされる場合の対応策としてアプリ連携解除のことを書こうと思ったら、既にAppBankで書かれた記事があったので、こちらをご紹介。
Twitterで勝手にフォロー・ツイート、DMが送信される理由と対策
とってもわかりやすく書かれているので、直接言いづらい相手の場合はしれっとこの記事をシェアして読んでもらえるように仕向けるのがおすすめ。
(記事読んで思ったけど、アプリ連携の設定がスマホやガラケーからできないのも拡がる遠因でしょ。ちょっと頑張れTwitter社!)
さてようやく本題に入る。こういう状況を見ていての正直な感想としては「もったいないなぁ」だ。
今回この記事を書くきっかけになったのは、このツイート。
※元ツイートは既に削除されてしまっている。
注目は左下のリツイート数、23,010。このツイートに対して「勝手にリツイートすんな」とリプライが見受けられるので、本人の意思に関係なくリツイートしている数がいくつか含まれていると考えられる(自業自得なんだけどね)。でもこのツイート、自然にリツイートされるほどのものではないように思えるのだけどどうだろうか。
さて、ここで考える。直近リツイートしているアカウントを見て、一人あたりのフォロワー数を仮にざっくり100人だとすると、
23,010リツイート×100人≒230万人
に、230万人…!!!
もちろんご存知の通りTwitterはフロー型のメディアだし、意に反してリツイートされたことに気付いて投稿を削除する人もいるから必ずこの人数が見るわけではない。さらに手法としてはグレー。でも、理屈の上ではこれだけたくさんの人に見てもらえる仕組みをつくったということ。
便利なものは本来の想定を超えて使われるのは世の常だけど、それによって発展することもある、という行ったり来たりの振り子のような流れがあると思う。
もちろん正当化するつもりは全くない。全くないけど、包丁は料理の仕方を劇的に変えたけど人も殺せる、みたいな。ダイナマイトや飛行機だって、結局人殺しに使われた。逆の流れとして、ブロードバンドが普及したのはエロ動画を観たかったから、みたいな。てかそもそも、インターネット自体が戦争のためのものだった、みたいな。
今回のアカウントに関しては、プロフィールやツイートを見る限り、高校生や若い子が多くリツイートしている。いや、させられている。こういう「仕組みを知らない人たちを利用している」という構図は、正直微妙だ。認めたくない。だけどその裏には、きっと色んな分析や設計やPDCAや思惑があってこそ、これだけの人数を巻き込むことができたんだと思うのだ。
だからこそ思う。こういう仕組みをつくれる人を、さらに役に立つ方向に、もっとちゃんとした形で活躍できるように引っ張れる流れをつくれないもんだろうか。何度も言うけど正当化するつもりも美化するつもりも全くないけど、ひょっとしたら新しい技術の進歩に繋がるかもしれないし、結果的に迷惑を受けたり騙されたりする人も減るかもしれない、なんて。甘いかなぁ。。
そんなわけで、こういうアカウントを見る度に、もったいないなぁなんて思ってしまうのでした。