AKB48売れすぎ!2014年上半期オリコンシングルトップ10をグラフ化して見たら圧倒的すぎてビビった

オリコンのサイト上で発表されていたので見てみた。

上半期ランキング特集『AKB48が1位独占!アナ雪ほか新たなヒット作も!上半期の音楽シーンを振り返る』

詳しい順位と曲名はリンク先を見ていただくとして、アーティスト名だけざっくりと言えばトップ10は

AKB48

AKB48

AKB48

乃木坂46

SKE48

NMB4

関ジャニ∞

となっている。そう、AKB48グループかジャニーズしかいない…。

では、もう少し細かく見ていくことにする。まずトップ10の売上枚数をシングル別にグラフにすると、こうなる。(※以下、数値はリンク先のものを使用)

2014-single-top10

「トップ10」と言っても、完全に3強7弱の構図なのがわかる。さらに、3位のAKB48『前しか向かねぇ』が1,086,491枚、4位の嵐『Bittersweet』が591,130枚と、ほぼダブルスコア。そして、100万枚以上なのは今回史上初めてトップ3を独占したAKB48の3曲のみ、というまさにAKB48一人勝ち状態。

さらにわかりやすくアーティスト別にグラフにすると、こうなる。

2014-artists-top10

トップ10には全部で6組がランクインしているが、「AKB48と嵐とその他」という構図である。とはいえ、ここでも嵐はダブルスコアをつけられており、仮にトップ10内で「AKB48 vs その他合計」で比較しても、AKB48の方が勝つ。AKB48がずば抜けている様子がわかる。

これをさらに、「48グループ」と「ジャニーズ」に分けてみるとこうなる。(※乃木坂46は世間の扱い的には48グループということで…。)

2014-akb-vs-johnnys

その差、約2.5倍。正直これほど差がつくとは思わなかった。ジャニーズに対してAKB48グループの完全勝利である。トップ10に入っている6曲だけで、なんと5,486,346枚…。

これだけのCDを売り上げる背景には、いわゆる「AKB商法」があるのは理解している。今回1位の『ラブラドール・レトリバー』は先日行われ話題になった選抜総選挙の投票券を同封したシングルであり、そのために大量に購入されたのは間違いない。

ただ、目的がどうであれ実際にお金が動いて「CDを買う」行為が成り立っちゃってる以上、オリコンはこう発表するしかないのが気の毒だなぁと。

そもそも「オリコン上位に来る楽曲=みんなが支持している楽曲=良い楽曲」というわけではないのは今も昔も同じだと思うし、「良いアーティスト・楽曲」は人によってそれぞれのはず。だけどこうしてランキングが発表されて、AKBや彼女たちの楽曲が必要以上に叩かれているのを見て思うのは、CDの売上こそがアーティストや楽曲の評価と直結していた時代が確実にあって、なんだかんだでまだでみんなの頭にはそれが残っていること。そしてその指標を与える役割として、オリコンは名前の通り信頼に足りるメディアだとされていること。

一方で、このままだときっとまずい。

そりゃ、元々はAKBが悪いんじゃん自業自得でしょ?と言えばその通りだなんだけど、正直こんな現状だとAKBもオリコンもどっちも得してない。「史上初の快挙!」とか言われてもぶっちゃけサムい。だからオリコンは、数字を並べてこれがトップ10!と発表するのと同時に、それ(=CDが売れたこと)が結局つまり何を表してるの?ってことをまず示す必要があるんじゃないだろうか。少なくとも我々はこう思います的なことを。

これは近年物議を醸し出しているレコード大賞も同じ。高橋みなみは「今年もう一度レコード大賞を獲りたい」と発言していて、現状見ると他に対抗馬もいなそうだけど、じゃあ2014年のレコード大賞は『ラブラドール・レトリバー』です!と言われたら、うーん…ってなる。でもそれでAKBを責めるのもなんか違うような気がするんだよなぁ。(個人的には一回無くしちゃってもいいと思うけどね、「”レコード”大賞」なんて。)

ところで、AKB48グループのプロデューサーであり、全ての楽曲の作詞としてクレジットされている秋元康、いったいいくらもらっているんだろう…。

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