LINEスタンプのオープン化で一攫千金!についてゴールドラッシュの通説から考えてみた

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「LINE Creators Market」で誰でもスタンプを作って公開できるようになったLINE。ただ、細かい言い回しはうろ覚えだけど「ゴールドラッシュのときに実際に儲かったのは金を掘った人よりもスコップを売った人」という通説がある。
こじつけだけれど、つまり今回の場合はどういうことなのか、考えてみた。

 

イラストレーション講座が流行る

今までデザインやイラストを全く描いたことない人も、ちょっと描いてみようかな…くらいは思ったはず(ぼくは思った)。そこで「世界中で使われるスタンプのイラストが描けるようになる!」なんて誘い文句があったらやる人はいそう。
ユーキャンとかアビバみたいな大手の通信講座はちょっと…という人向けに、こじんまりとしたワークショップで教えたり習ったりもありかも。

 

ペンタブレット/スキャナーが売れる

今まではマウスで充分と考えていた人も、パソコン上で絵を描くためのペンタブレットや、紙に描いた絵を取り込むためのスキャナーの購入を検討するはず。
「スタンプ作成デビューにおすすすめのエントリーモデル!」というようなPOPを今のうちに作っておいたほうがいいと思う。

 

ペンタブレット/スキャナーの情報サイトが注目される

どちらも機能はシンプルで一見差別化しづらい割に価格差があるので、何が違うんだろう?と思った人に向けて実際に使った感想や開封の儀などの生っぽい情報は重宝されるはず。また製品の単価も高いので、アフィリエイトで購入してもらえれば本やCDとは一桁違う金額が入る可能性も。
既にそういうサイトを持っている人がいたら、背景を緑にするとかLINEフレンドリーなデザインにしておくといいことあるかも。

 

スタンプ作成に特化したツールやアプリが作られる

IllustratorやPhotoshopはスタンプを作るにはオーバースペックで高価すぎるので、最低限の機能だけ実装したツールやアプリが求められるはず。ペンタブレットやスキャナーとの連携、位置や大きさの単純な調整、データをクラウドで管理してスマホでも編集できるように特化したもの…とここまで書いて、LINEが公式にそういうアプリを出しそうな気がしてきた。

 

おすすめスタンプまとめサイトがそこそこ流行る

今後改善されるだろうけど、現状のLINEのスタンプストアの検索性はとても低い。オープン化でさらにスタンプが増えた後に、ジャンル分けしてタグ付けして定期的に更新するだけでも、少しはアクセスは見込めるのでは。LINEグッズのアフィリエイトを貼ったらたまに買われるかも?
ただ誰でもできるから競合は多そう。差別化要素と他言語対応は必須。

 

まだまだ考えられると思うけど、いったんこの辺で止めておく。

 

自分が描いたスタンプが世界中の人に使われるなんて、とっても夢のある話が実現されたのは本当に素晴らしいこと。同時に「1回売れたら50円かー。世界中で売ってくれるならひょっとして…!!!」と考えた人は少なくないはず。ぼくもその一人だ。
でも、上に挙げたことのほうがおそらくスタンプを作った人の大半よりも多くのお金を手にすることなるのも考えてみた上で、それでも描きたいと思える人が描いてみるのがいいと思う。要はそんな簡単には行かないし、本当に一攫千金したかったらその周辺を狙えってこと。

個人的には「私はスタンプで車を買いました」と言うスタンプ長者が生まれるくらいまで行ってほしいし、実際に手を動かしている人が一番得をする仕組みになってほしいけど、なかなか難しいのかな。。

それにしても、機能の一部にしかすぎないスタンプの少し仕組みを変えるだけで、サービスの外のさらに多くの人にも価値を生み出しているLINE、やっぱりすごいなー。

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